· 

反対と賛成

令和7年第4回定例会最終日でしたが、上程された議案の内、議案第19号令和7年度奥州市一般会計補正予算(第9号)について、反対の議決をしました。結果は賛成多数で可決となった議案です。

 

この補正の内容はほぼ人事院勧告による職員給与等の引き上げや低所得者等冬季特別対策助成費(いわゆる福祉灯油)だったのですが、この中に市が取得したメイプルのエレベーターの修繕費およそ3,200万円余りも計上されておりました。

 

市が取得した財産である以上、修繕するのは当然のことなのかもしれませんが、これまで物議を醸してきた案件に関して3,000万円を超える金額をしれっと最終日の補正に出すことには議会軽視であるとして過去にも反対してきましたが、今回は他の議員も「流石にやり過ぎだろう」と反対の先陣をきってくださいました。

 

倉成市政に対して私たちが必要と感じてきた「ノー」を一度も突きつけることが議会ですので、甘く見られていることは認めます。だからといって、おかしいを感じたことを声に出すのをやめるようでは議員をやっている意味がありません。

 

本来の手順なら、その部分の削除を求める修正動議を出してから反対すべきなのですが、メイプルに関して賛否の数が変わることはない見込みははっきりしていたので、一発で反対の態度を示した次第です。

 

一方で議案第25号令和7年度奥州市病院事業会計補正予算(第5号)について反対を表明した議員もいましたが、それには同調せず賛成に回りました。市が掲げている新医療センター計画には反対ですが、それとこれとは話が別です。この議員は8日に議論された議案第17号令和7年度奥州市病院事業会計補正予算(第4号)にも反対しているのですが、残念ながら論点が筋違いであると思っています。

 

例えば第17号議案については債務負担行為が将来の借金を増やすものである、と理由を述べていましたが、これは令和8年度の病院事業を運営する上での契約行為を早めて効率化を図るための至極真っ当な行為であり、指定管理事業者との契約と同じことです。現在の病院事業会計の財政状況の話ではなりません。

 

第25号議案で反対する際にも病院事業会計の状況をもって反対していたのですが、では、どうしたらいいのでしょうか?今回提出された議案は一般会計と同様、人事院勧告による引き上げなどが中心の内容です。「病院事業会計は赤字なのだから、一般会計の同様に職員の給与を上げるべきではない」と言っているようなものです(本人はここまでは発言しておりませんが、私としては同義に捉えています)。単に新医療センター計画に反対するための、反対の反対をしているようにしか見受けられませんでした。新医療センター計画に反対している議員のほとんどが、この動きには同調しておりません。

 

必要なことを議論せず政局に利用するかのような行動は、市民と議会との距離をかえって遠ざけてしまう恐れがあります。議論のための議論ではなく、真に意味のある議論をする議会していきたい、と改めて思った一日でした。