· 

学校給食費無償化は簡単ではない

今回の定例会で注目を集めた一般会計補正予算3号に含まれていた学校給食費完全無償化について、改めて私の考えを述べます。

 

委員会にも付託され、そこでの議論については別の記事でも上げた通りです。

 

私個人としては、無償化そのものに反対するつもりはないのですが、財政的な担保がないまま始めることは、どこかの段階でお金が不足した時に「やっぱりやめます」となったときのことを考えると、良いことだからといって単純な賛成はできない、というのはここまでも述べてきました。

 

事実、他の自治体ではいったん始めてはみたものの息が続かず、対象を絞って小学生のみや第2子以降としたり、金額を抑えるために給食の質・レベルを落として提供する、といった事例が出てきております。

 

最初はこの予算を削る修正案を出そうか、とまで考えました。しかし同僚議員からは「理屈はわかる。その通りだ。かといって、理屈だけで処理できるものではない。」というような指摘を多数いただきました。

 

修正が通るか通らないかは別にして、議会としてきちんと論点として示すべきでは、と思っていたのですが、同じ会派の小野寺勝議員から「物価高騰で苦労する中で、無償化に期待している人が多くいるのも事実だ。今議題となっているのは補正予算。恒久政策として議論するのは他の場面でいいのではないか」という提案をいただきまして、そういう観点であれば私も納得できましたので、その方向で調整に入りました。

 

「今後も続くもの」と期待している方々には非常に申し訳ないのですが、結局は続けられず制度変更に至った例も考慮すると、安易に始めるわけにはまいりません。議員は長期的な視点を持って議論する存在でなければならない、と私は考えます。厳しいお声をいただくことは覚悟しておりますが、これが私の政治姿勢です。